その手があったか! NATの設定

2016年3月12日

先日Polycom社のVSX6000を購入いただいたお客様から問い合わせの電話をいただきました。

「導入した青森からの映像と音声は届くのですがこちらの映像と音声が届かないのです」
とのこと。

 

片方向の通信になってしまうのはインターネット回線を利用してNATがある場合が多いので

「利用している回線はインターネットですか?NATを利用していますか?」とお聞きすると

 

「そうです。青森は固定IPではないのでこちらからの発信は無理だと思って、青森からかけてもらいました。接続はして青森の映像と音声は届きますがこちらからの映像と音声が届かないのです。」とのこと。

 

「VSX6000にNATの設定をしていますか?」と伺うと

 

「していないです。」
とのことで、設定の方法をご案内しました。

インターネットの回線は固定IPではないとのことで固定IPに変更した方が良い旨もあわせてお伝えしました。

 

また、NATでの利用の場合にはルータにも転送の設定が必要です。その旨も合わせてお伝えしたのですが、ルータの設定変更は運用上難しいとのこと。困りましたね。。

 

 

いったん電話は終了して設定方法の案内の資料を作成していましたが、
「あれ?青森から発信する前提でよければルータの設定はいらないかも?」
と思いつきました。

 

今までずっと
「NATを使うときはテレビ会議システムのNAT設定とルータの設定変更が必要!」
と思い込んできました。

 

テレビ会議システムのNAT設定を入れないと片方向の通話になってしまうので必要ですが、ルータの設定は着信時のみ必要で、発信時はいらないのでは?と気がつきました。

実際に試してみるとルータの設定変更は入れなくても発信できました!

nice_idea

 

あくまで通話の発信は片方からという限定はつきますが通話自体は問題なし。
お客様にご案内したところ無事利用開始できたとの連絡をいただきました。

いろいろな決まり事や設定がありますが、どうしてもうまくできない場合には運用の方法を限定することにより、回避できることもあるのだなとお客様に教えてもらいました。
勉強になります。

 

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