店長のテレビ会議20年 -其の2-  全国1,000校をつないでテレビ会議セミナー

2016年8月26日

Phoenixを発売したNTTはこれを活用して世界を変えようと様々なプロジェクト

を立ち上げます。

 

そのうちの1つが1996年11月から始まった「こねっと・プラン」です。

ここでは全国の小・中・高等学校等1000校をテレビ会議で結んだ

こねっと・セミナー」が何度も開催されました。

 

私の隣の担当でやっていましたが、こんなに色々な有名人に出演してセミナー

をやっていたとは今調べてみて初めて知りました。

 

そして、その仕組みです。

インターネットの中継であればサーバーひとつあれば1000拠点の中継

くらい今ではわけないですが、双方向で1000拠点をつなぐのは今でも

簡単ではありません。

 

そこにはWindows95のパソコンを使ったPhoenixが全国の学校に1000台と、

センターにはテレビ会議のMCU(多地点接続装置)というサーバーが使われて

いました。

 

スクリーンショット 2016-06-29 14.56.59

 

このMCUは元々1対1でしか通信できないテレビ会議システムを複数拠点間で

利用できるように作られたサーバーですが、1台での収容台数は48台まで

でした。しかし、複数台のサーバーをつないで利用できる仕組みだったので、

1台を親サーバーとして、子サーバーを48台までつなげられるというもの

でした。48拠点収容(1拠点は親サーバー)×48台のサーバー=2,256拠点

までつなげるという仕様でした。1000台は余裕です。

 

NTTはこのサーバーを20数台導入し、INS1500という回線を100本くらい

引いてセンター設備を構築してこねっと・セミナーを運用したわけです。

間違いなくダントツで世界最大のテレビ会議サーバーシステムが出来上がり

ました。

 

このMCUというサーバーは当時1台数千万円したようです。それを20数台。

いくらになるんでしょう。。

こんなのを2ヶ月に1回のセミナーだけに使って良いのか?そんなはずはあり

ません。

 

つづく

 

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