テレビ会議システムが故障してしまいました。。

2021年1月27日

テレビ会議システムを利用していてやっぱり困るのは故障などで使えなくなってしまうことです。メーカーの保守契約を結んでいる場合にはサポートに連絡して指示に従って故障部位の切り分けをしたり、修理をしてもらったりすればよいのですが、保守契約をしていなかったり、メーカーサポートが終了している場合などには自前でなんとかしなくてはなりません。

テレビ会議システムの故障について

テレビ会議システムの耐用年数は?

テレビ会議システムは結構壊れにくと思いますが、機械なのでいつかは故障が発生するのは仕方ありません。

「どのくらいで壊れますか?」と聞かれることもありますが、機種や個々の固体差や、利用の仕方で変わるので一概に答えることは難しいです。

テレビ会議システムの耐用年数は会計上は10年となっていますが、もちろん10年で壊れるという意味ではありません。

私どもでは不要になった機器の買取をしていますが、今でも2000年頃に購入された機器が持ち込まれたりすることはよくありますし、10年程度利用された機器を10台くらい引き取りをして検品してもどれもまだまだ利用に問題がないということも多くあります。

「普通に使っていればどの機器もだいたい10年以上は使えます。」

とはっきりいえます。

テレビ会議システムの故障頻度は?

とはいえ、どの機器も10年以上故障知らずというわけではもちろんありません。機械ですからいつかは壊れますし、個体差もあります。落として壊れることもあるでしょう。

以前の職場で100台規模でテレビ会議システムを導入しているお客様に保守契約を提供していましたが、年に2、3回くらい故障での手配をしていました。5年くらい利用してもらっていましたが、初年度から5年目までだいたい同じ感じでした。年に3%くらいといった感じでしょうか。

もちろん機種や使う環境によりますが、まあ大体そんなものだと思います。

テレビ会議システムの故障の種類について

テレビ会議システムのトラブルとしては移設をしたときに配線を間違えたとか、利用者が勘違いしてテレビの入力設定を間違えたなどが原因で発生することもかなり多いです。そのあたりを切り分けてみて、「やっぱり故障のようだ」となります。

「それではどこが故障か?」と次に考えます。

多くのテレビ会議システムはメインのユニット、カメラ、マイク、リモコン、ケーブル類などから構成されています。実際の故障はそのうちいずれかに不良が発生しています。(まれに複数同時に故障の場合もあります)

相手に音声が届かず、「どうもこちらのマイクがおかしいようだ。」となった場合にはマイクか、マイクケーブルか、メインのユニットかと故障部位が絞り込まれます。

テレビ会議システムの故障切り分けと復旧

テレビ会議システムの故障切り分け

故障がテレビ会議システムにありそう、となると、どこのパーツが故障したかを絞り込むことになります。

しかし、実際にマイクがうまく動作していないという場合にもマイク本体が故障しているとは限らず、どこに不良があるかを切り分けする必要があります。

それでは切り分けの手順です。

(1)ケーブルの結線、設定などを再度チェック

ケーブルの結線の再度チェックは切り分けというわけではありませんが、結線が緩んだり、移設の際につなぎ間違うなどということもあるので、冷静に再度マニュアルなどを見ながらチェックするのは重要です。

また、音声の入力がマイクではなく、外部からのライン入力に切り替わってしまっていた、などの設定の誤りなども再度チェックします。

(2)故障部位の切り分け

配線も設定も間違いなさそうであれば、故障部位の切り分けです。
マイクの動作がおかしいという場合にも
①マイクが故障している
②マイクケーブルが故障している
③メインのユニットのマイク入力が故障している(めったにないですが)
などの可能性があり、どこが故障しているかを確認してその部位を交換することになります。

(3)切り分け方法

基本的には正常動作をしているパーツと順番に交換していきます。
マイクを交換して正常になれば、マイクが故障していることがわかりますし、マイクケーブルを交換して正常になればマイクケーブルの問題だったとわかります。

故障パーツの交換

基本的にパーツの故障の場合には同じパーツを交換することになります。予備機等をお持ちであればそのパーツを流用しますし、なければパーツを購入して交換します。
基本的に多くのメーカーの保守も、故障品を修理して戻すというよりも、正常品に交換して復旧という形をとっています。(一部メーカーは修理して戻しています)

切り分け用機器と交換用の機器について

実際に自前で切り分けしようとして困るのが切り分け用のパーツです。予備機を持っていればそちらを利用すればいいのですが、お持ちでないことが多いと思います。
また、旧モデルなどではメーカーからのパーツ購入ができないこともあります。

当店ではそのような場合に向けて以下のメニューを用意しています。

故障部位切り分け確認用機器の貸し出し

当店では故障部位切り分け確認用機器の貸し出しを行っておりますので、お気軽に相談ください。当店扱いの商品であればだいたい対応可能です。

パーツの購入

テレビ会議システムのパーツの販売も行っております。基本的に中古品になりますが、動作確認済で基本的には傷や汚れのほとんどない程度のよい商品です。

従来からカメラ、マイク、リモコン、ケーブル類などの販売を行っており、おかげさまで引き合いも非常に多いですが、メインのユニットのみの販売も広く開始しましたので、メインのユニットの故障時には割安に交換いただけるようになりました。

詳細は以下のリンクからどうぞ

Polycomのパーツはこちら

Cisco/TANDBERGのパーツはこちら

SONYのパーツはこちら

Lifesizeのパーツはこちら

Panasonicのパーツはこちら


当店からお買い上げいただいた機器の故障時の対応についてこちらのページで案内をしてありますが、別の業者から購入された機器についてもこちらに準じた対応が可能ですのでお困りでしたら一度ご相談ください。

また、こちらのページに掲載されていないパーツについても取り寄せ可能な場合がありますので、お気軽に相談ください。
相談はいずれもこちらのフォームからどうぞ



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保守

Posted by 新田見