店長のテレビ会議20年 -其の3- 日本初 テレビ会議サービス開始
MCUを大量に導入したNTTはこれを使ったビジネスに乗り出します。
日本初のテレビ会議専門プロバイダNTTフェニックス通信網です。
http://www.ntt.co.jp/news/news97/970415b.html
実際の設立は1997年7月で、「テレビ会議多地点接続サービス」が
同時に開始されました。
NTTの他、ピクチャーテル社やその代理店などが株主になっています。
当時はMCUが大変高価(1台数千万円!)だったので、なかなかテレビ
会議を多拠点に入れて利用するというのが難しく、NTTはMCUを使って
もらい、テレビ会議の販売ではMCUのサービスを使ってもらう前提で
テレビ会議端末の販売促進をするという協業のモデルで始まりました。
そして1997年6月から私もこの会社の創立メンバーとして参画すること
になりました。それまでのお手伝いから本業としてテレビ会議に専念する
ことになったわけです。
それまではNTTのPhoenixくらいしかテレビ会議システムのことは知らな
かったですが、MCUのサービスをするとなると、いろいろなメーカーの
いろいろなお客様に使っていただかなくてはなりません。
当時はアメリカの会社であるPictureTel社が海外でも国内でもガリバー
でしたが、マルチメディアがもてはやされていた時代背景もあったのか
国内のメーカーも多数参入していました。
Sony、NEC、松下、東芝、富士通、日立、京セラ など。
いろいろなメーカーの機器との接続性を確認したり、使い方のマニュアル
を作成したりといった業務を行う中でも様々な細かい問題が起き、
私のテレビ会議のトラブル履歴はどんどん増えて行きました。