店長のテレビ会議20年 -其の6-  恐るべし、MCU(多地点接続装置) その3

MCUは徐々にバージョンアップされていった。しかし、MCUの不具合は

収まらない。。かえって増えているくらいだ。

「バージョンが混在しているのが問題です。一気に全部バージョンアップ

してしまいましょう。」とメーカーの責任者。

「新旧のバージョンが混じっていても問題ないのではなかったのか?」

とは言え、どうするか決断しなければならない。

経営者は難しい決断を迫られていた。

そしてついに、全台バージョンアップへ。

8月に入っていよいよMCUをバージョンアップだ。

そしてすぐに悲劇が訪れた。。

毎日どんどんMCUに不具合が発生するようになったのだ。

不具合は利用するお客様が多い、朝一番と昼過ぎに多く発生した。

こんな具合だ。

朝8時48分頃、技術部長がわれわれ営業担当のデスクにやってくる。

「名古屋のMCUが不調になりました」

MCUの不調はだいたい中途半端なもので、実際会議に参加している

拠点には影響がないが、新たに接続することができないことが多い。

そして、とりあえずの解決策はMCUを再起動するしかない。しかし、

当然再起動すれば会議に参加している拠点はすべて切断される。。

そこで我々は手分けをして名古屋のMCUに参加している拠点のある

お客様に連絡をする。

パターンA

われわれ「お世話になります、現在名古屋の設備に不具合が出ている

かもしれないのですが、御社の名古屋支店はいかがですか?」

お客様「特に問題ないみたいですよ」

われわれ「わかりました。それでは何かあったら連絡ください」

パターンB

われわれ「お世話になります、現在名古屋の設備に不具合が出ている

かもしれないのですが、御社の名古屋支店はいかがですか?」

お客様「会議から切断されてしまったみたいです。つながらないようですが

どうしたらよいですか」

われわれ「それではこちらから呼び出しますのでお待ちください」

その時名古屋のMCUを利用しているお客様は5、6社あるのが通常

だったが、すべてがパターンBであれば他のMCUに逃がして名古屋の

MCUは再起動します。しかし、パターンAの拠点があればそのまま

にせざるを得ないので、その後に名古屋のMCUを利用するお客様に

は大急ぎで連絡をし、別のMCUを使ってもらうようにするのだ。

対応をこのようにしていると8時52分頃にまた技術部長がやってくる。

「仙台のMCUが不調になりました」

当初はこのようなことが朝5、6回あり、昼過ぎにも5、6回あり、

その度にどたばたしていた。もちろん我々営業担当も外回りどころ

ではない。。

メーカーの対応もせつないものであった。

最初は不具合があったら我々がメーカーの要望に応じてログを取得

してメーカーに解析してもらっていたが、一向に原因もわからないし、

解決もしない。

しばらくしたらメーカー本社(アメリカ)からエンジニアがやって

きた。が、何をしているかというとログを取得して本社に送るだけ。。

我々の社長が切れてメーカー担当者を怒鳴りつけると、MCUのOEM元の

メーカーの担当者が5人ほどやってきた。ごついアメリカ人が狭い

会議室を占拠して、打ち合わせしている。

しかし、ホワイトボードに書いてあるのは全33MCUの不具合発生

状況の一覧表だけだ。。何かやっているのか??

大規模な不具合が発生しはじめてから3週間たつが何も解決しない。。

「メーカーの技術者に頼んでも無理なのでは?時間の無駄?」

もちろん一番困っているのはMCUを使っているお客様である。

ある会社では社長が全社に向かって叱咤激励している時にバッサリ

と切断された。何しろ画面ではっきりわかるのだ。社長の怒りも

半端なものではない!!

営業担当者は毎日お詫びに廻る事になった。本当に申し訳ないが

お詫びをするしかない。。

このままでは会社がつぶれるのも時間の問題としか思えない。。。

つづく

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