テレビ会議技術情報 ネットワークの利用帯域について
テレビ会議システムはどのくらいのネットワーク帯域を利用しているのでしょうか。
実際利用しているエンドユーザはあまり気にならないでしょうが、システム管理者には気になるところです。
一般的にはSD(標準画質)の機器であれば384kbpsか768kbpsで、HD(ハイビジョン画質)の機器であれば1Mbpsくらいで通信するのが一般的でしょう。
ただしこの数値には2つ注意点があります。
1つ目はテレビ会議システムの通信設定上の通信速度はあくまで映像・音声のデータの分なので、IPのヘッダー等は含んでいません。実際のネットワーク上に流れるデータ量はもっと多いということです。
2つ目は音声のデータパケットは固定長ですが、映像のデータは実際の映像によって変動があります。特に動きが激しいシーンなどではデータ量が一時的に増大します。
そのため、テレビ会議で指定する通信速度よりもおおむね1.3倍くらいのデータが流れると想定したほうがよいです。384kbps→500kbps、768kbps→1Mbpsといった感じです。
また、テレビ会議システムの通信は利用している時間中ずっとデータが流れていることも考慮が必要なのと、映像と音声のデータはUDPという方式で送信されるため他の通信があろうがなかろうがバンバンとデータが流れます。
テレビ会議以外のデータが流れる回線と共用する場合にはテレビ会議の利用分がまるまる上乗せになっても大丈夫かどうかをお考えください。