店長のテレビ会議20年 -其の4- 恐るべし、MCU(多地点接続装置) その1
テレビ会議のMCUという装置を使って本格的なビジネスを行うことになりましたが、今までなじみがなく、業務をしながら少しずつ知識を蓄えていきました。
・使っている装置はアメリカのPictureTelというテレビ会議のガリバーの会社の製品。
・1台4千万円くらいしたらしい。
・30台もあるらしい。
・INSネット1500という回線が4本収容できるらしい。
もちろん何十台も所有している一般の企業はありませんが、1台や2台所有してテレビ会議を全社的に行っている会社は結構たくさんあることを知り、大変驚きました。
また、当時のPictureTel社のハイエンド機は1台500万円くらいする大変高価な機器でしたが、その性能は素晴らしく、これを数十台単位で導入している会社もあって、それも驚きました。
そもそもMCUはかなり高度な処理が必要です。たくさんの拠点と通信を行いながら、それぞれから送られてきた映像と音声の信号を圧縮したり復元したり合成したりという処理をごく短時間に行い続けます。現在に比べてハードウェアの性能が極端に低かった当時を考えるにつけても相当な技術が必要だったと思います。
技術的なことはあまりよくわかりませんでしたが、MCUの中を見せてもらうとたくさんのLSIなどが搭載されたボードがたくさん入っており、費用が高いこともあって触るのもはばかられたものでした。
このように非常に精巧・複雑にできている装置には当然ながらトラブルもつきものなのでした。
つづく。
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