30人参加の会議室でも大丈夫ですか?
お客様から問い合わせの電話がありました。
お客様:「30人くらい参加する会議室にテレビ会議を導入したいんです。」
店長: 「誰が参加しますか。もしかして役員会議とかですか?」
お客様:「その通りです。」
店長:「それはちょっとテレビ会議だけでは難しいですね。。」
お客様:「マイクを増やしても無理ですか?」
店長:「状況によりますがテレビ会議システムだけでは難しいと思います。」
テレビ会議システムの映像・音声のシステムはかなりのスグレもので、
特にマイクの性能はすばらしいものがあります。
それでは一体何人参加する会議ならテレビ会議はいけるのでしょうか?
メーカーやシステムによりますが通常のテレビ会議システムは標準では
大体10人程度までが参加する会議が守備範囲だと思います。もちろん
多くの機器は拡張性をもたせているのでマイクを追加で設置したりする
ことができます。
じゃあ拡張すれば何人まで?という時に考えるポイントが2つあります。
(1)話をする人は何人くらいがどの範囲にいますか?
本社の社長の話を営業所で聞くだけであれば大きなプロジェクタや
モニタと立派なスピーカーを用意しておけば100人でも200人
でも大丈夫です。
しかし、役員会議のように円卓を囲んで大勢の人が話をする可能性
があるような場合にはマイクの性能やカメラの撮影範囲等が関わっ
てきます。
(2)参加者はどんな人ですか?
端的にいうといろいろな制約が気にならない人たちですか?という
ことになります。大体以下の順番で許容度が下がるでしょう。
①社内の担当者 → ②社内のお偉方 → ③外部のお客様など
(②と③は会社によっては逆かもしれませんが。。)
「マイクに近づいて話をしてください」
「大きな声で話をしてください」
「リモコンでカメラを操作してください」
等がうまく言えるのであれば少しくらいの大人数でもなんとかなる
かもしれません。
しかし、ぼそぼそ話をする社長に「もっとはっきり話してください!」
と言えますでしょうか。。。
これらを考えても大丈夫であれば30人くらいの会議でもテレビ会議
システムにシステム純正の拡張マイク対応でも対応できます。
しかし、無理な場合には外部カメラや外部マイクシステムの導入が不可欠です。
マイクは1人に1本か2人に1本設置。カメラも3つくらいつけておいたもの
を話者が映るように切り替えできるようにするのが一般的です。
ここまでしっかりやれば30人が50人でも対応はできるでしょう。ただし、
テレビ会議システムだけに比べると予算が一気に膨らみます。特に外部の
カメラやマイクは設置時の調整や運用をきちんとできるように整える必要
が出てくるので買ってきて据え付けてという感じではなかなか難しいものです。
店長個人で購入するのであればなんとか中古のテレビ会議システムのみで
やるように工夫して(お偉方に根回ししておくとか)じたばたするかも
ませんが、うかつにお客様が入れてしまって社長から「お前、何だこれは!」
と言われてたら担当の方の会社人生が危ないですからね。
「30人でも大丈夫です。」とは簡単には言い難いものです。