NATの設定でブルー画面 テレビ会議トラブル事例

2016年8月30日

Blue_screen

 

昨日ポリコムの機器を購入いただいたばかりのお客様からお問い合わせがあり、

先方の映像がブルーになってしまっているとのこと。

 

「不良品を送ってしまったか。。」と少しがっかりしながら話を聞いてみると

送信元の先方では自拠点のカメラ映像がメニュー画面に出ているが、受信側の

こちらには音声が届くが映像がブルーの状態とのこと。

 

それではカメラには問題なかろうと操作や設定を確認してみることにしました。

(カメラの故障であれば送信元で見る映像もブルーのはずです)

 

操作でブルーになるのは映像ソースをビデオデッキからの入力に変更した場合

くらいですが、ボタン一つで変更できるわけではなく、可能性は低そうです。

 

更にお客様に確認すると自分側に表示されているIPアドレスがおかしいとのこと

です(表示が0.0.0.0)。LANケーブルが抜けているのでは?と思い、設定さ

れているIPアドレスを確認してもらうと特に問題ないとのこと。通信できていた

のでケーブルが抜けていたはずはありませんね。。

 

あとはNATの設定かなと思い、確認いただくと、NATの設定はしてあるもの

のアドレスは入力されていない中途半端な状態。自分側に表示されるアドレス

はNAT設定をすると実際のアドレスではなく、NATで設定されたアドレスが

表示されるので0.0.0.0で表示されていたようでした。

(※NAT=アドレス変換です。)

 

NATはそもそも不要とのことで、NATの設定を削除してもらったところ無事

映像が届くようになったとのことでした。

 

H.323方式のテレビ会議はやや特殊な通信方式で、NATを使う場合には手動

での設定が必要になります。ただし、適切に設定しないと片方向のみの通信

になったりしてトラブルの元になります。仕様はいまさら変わらないので

注意するしかないですね。

 

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