モニター体型のテレビ会議システム SONY編

2020年3月16日

別途モニタが必要がない一体型テレビ会議システム。持ち運びも可能で根強い人気があります。

以前Polycomのモニタ一体型の紹介をしましたが、今回はSONYです。

Polycomの紹介はこちら→「モニタ一体型のテレビ会議システム Polycom編

SONYの一体型ラインナップ

2019年でテレビ会議の販売を終了してしまったSONYですが、テレビ会議システムの販売は1988年から行っていたのですね。昭和・平成・令和と。ほとんどまるまる平成と言ったほうがいいかもしれませんが。

リリースされた製品は22台。そのうち一体型モデルは4台です。簡単に紹介しましょう。

PCS-TL50

2004年にSONYとして初のモニタ一体型モデルとして発売になりました。
20型のモニタにマイク・カメラが内蔵され、リモコンで操作します。データソリューションボックスをつけて資料送信も可能。販売当時の希望小売価格が668,000円でした。
価格のせいかあまり売れた記憶がありません。当店でも入荷がなく販売していません。悪くはないと思うのですが。。

PCS-TL30

PCS-TL50の発売1年後に発売になったのが一回り小型の17型のモニタにマイク・カメラが内蔵、マウスで操作します。小さいので少人数向けなのでリモコンがなくてもいいということでしょう。オプションのデータソリューションモジュールをつけると資料送信も可能です。
こちらはPCS-TL50に比べると当然軽量なので持ち運びには更に便利。営業所で一人で会議に参加するとか、部屋間を持って歩いたりといったことも気軽にできるので大変便利です。しかも価格は30万円+税と、TL50に比べて断然安価。結構な人気商品となった記憶があります。
しかし、当店への入荷はあまりありません。というのも完全に後継モデルとなるPCS-TL33がわずか2年後にリリースされてしまい、短命なモデルだったからです。

PCS-TL33

いつの間にかPCS-TL30からTL33に変わっていましたが、どこが変わったのかわらかないくらい見た目が一緒で、今でもよく見ないと区別がつきません。

カタログをあらためてよく見てみましたが、TL33にはキオスクモードというモードが付け加わっていました。あとはエコーキャンセラーの機能が上がっているということです。正直な所どれだけよくなったかはよくわかりません。

とはいえ価格は据え置きの30万円ですし、まとめて導入というニーズも多かったので非常に人気の商品となりました。私も担当のお客様に50台くらい納めた記憶があります。

市場にそれだけ出回ったせいか、当店での入荷も多く、これまでもかなりの台数を購入いただいています。
在庫は減ってきましたがオススメの商品といえます。

PCS-XL55

2011年に発売となったSONY初のHD対応のモニタ一体型モデル。21.6インチのモニタにHD対応のカメラ、マイクがセットになったパッケージです。操作は専用のリモコンで行います。

モニタのサイズが大きくなったので可搬性は少し落ちますが、複数人でも十分に会議が行える機能を持ちます。可搬性が落ちるとはいってもモニタが別の通常のテレビ会議に比べれは全く問題なく運べますし、大変便利な商品です。

オプションで資料共有が可能で(後に標準装備になる)、3拠点で会議ができる多地点機能も内蔵します。大変重宝するモデルで、価格は55万円+税となりますが人気が多いモデルでした。

残念ながら販売終了とはなりましたが、当店では中古品の販売、レンタルとも対応しています。最近入荷が多くなったこともあり特に人気商品となっています。