Polycom(ポリコム)製テレビ会議システムの使い方 – HDX7000 その1構成と接続
多くのユーザに利用されているPolycomのテレビ会議システム。使ってみればとても簡単で便利ですが、使ったことがないお客様にはどんな感じで利用できるかはなかなかつかみにくいかもしれません。現在一番人気のHDX7000の利用方法を簡単に紹介いたします。他の機種も大筋は同じです。
1.利用のための構成品
ポリコムの商品は基本的にパッケージになっていますので、商品一式の他に必要なのはテレビモニタと通信回線だけです。とてもシンプルです。 まずは商品の構成品を見てみましょう。
(1)テレビ会議システム本体
テレビ会議システムは映像の処理、音声の処理、通信機能などで成り立っていますがその中心を担うのがテレビ会議システムの本体になります。実際はこちらです。立てて置いたり、横にして置いたりします。
デスクトップパソコンの本体みたいですね。
(2)カメラ
テレビ会議の映像を取り込むためにカメラがセットになっています。会議の模様をうまく映すために首振りやズームができる商品が一般的です。リモコンを使って操作します。
こちらはMPTZ-6というモデルのカメラですが、セットになっているカメラが途中でMPTZ-9というモデルのカメラに変更になっています。(底面のシールに記載があります)
カメラは通常はあまり他の場所に移動したりしないと思いますが、間違って落としてしまったりすると一発で壊れることが多いです。交換費用は高額になりますので、固定して使う場合にはカメラケーブルのネジ止めをしっかりして使い、移動する場合には慎重に行いましょう。
(3)マイク
音声を取り込むためにマイクがセットされていますが、ポリコムの商品のマイクはマイク周囲のあらゆる方向からうまく音声を拾えるように、マイク本体に3つマイクがついています。また、マイクのミュートボタンがついており、こちらの音声を伝える必要がない場合にはミュートボタンを押してマイク機能を簡単にオフにすることができます。
また、元々音声会議システムから始まったメーカーであるため、音質や音の拾い方などはやはり他のメーカーに比べると一日の長があるように思います(店長の主観です)。また、数珠つなぎでマイクを増やせるのは広い部屋では結構便利です。
一方でやや華奢な作りとなっており、落としたときに壊れやすいという弱点を持っており、故障の交換で購入いただくお客様がかなりに上ります。2017年では当店で一番の売れ筋商品となっておりました。。
見た目に比べて高額なので慎重に使ってください。
落下防止にこんなものもあります。
→【試してみました】Polycom HDXシリーズのマイクを机から落とさない方法
(4)リモコン
このテレビ会議システムをコントロールするのがリモコンです。他のメーカーのも機能は似通っていますが、HDXシリーズのリモコンはシンプルで使いやすいと思います。
ただし、こちらにも弱点があり、リモコンに液晶パネルがついていて操作した内容がわかるのはいいのですが、おそらく部品のうちの何かが劣化しやすく、液晶画面のドット抜けが大変多いという問題があります。リモコンの機能としてはほぼ問題なく使えるのでまあ許容範囲とも言えますが、見た目はあまりよくありません。以前は中古品の販売時にも液晶画面の状況を確認して、販売用から弾いたりしていたのですが、あまりに多い不具合で代わりのリモコンもすでに手配できないためドット抜けについては了承をお願いしております。
もう少しよいのもあれば、ほとんど表示がないものも。。
2.モニタとの接続
HDX7000はその構成品の他にはテレビモニタと通信回線があればすぐに使うことができます。テレビモニタは家庭用のテレビでも業務用のモニタでもプロジェクタでも構いません。ただし、HDX9000/HDX8000/HDX7000には大きな注意点があります。
これらのモデルは販売時期が2006年頃〜とやや古いため、現在のテレビで主流のHDMIの端子がありません。モニタ用の端子はDVI端子、音声用の端子は赤白のピン端子となっています。
DVI端子ではありますが、VGA・デジタルDVI・コンポーネントと出力信号の設定が変えられるので、変換ケーブルを利用するとほぼすべてのテレビに接続することはできます。最近主流のHDMIの端子でもDVI-HDMIの変換ケーブルを利用すればつながるのです。ああ、ひと安心。
と思った所で落とし穴が音声です。。
通常HDMI端子は映像と音声の両方をテレビに出すために使われておりますが、DVI端子は映像のみの端子なので、HDMI端子に変更すると映像はバッチリ映るのですが、音声は出ません。。
そう、音声は赤白の端子から出力されるので、それをテレビに入力する必要があるのです。
方法は2つ
(1)テレビにHDMI端子と同時に入力可能な音声入力端子がある場合。
割と多くのテレビはHDMI端子で映像を入力して、音声端子で音声を入力できるようになっています。この機能を利用して、映像はDVI端子-HDMI端子の変換ケーブルを利用し、音声は赤白端子から赤白ケーブルもしくは赤白とミニピンの変換ケーブルを利用してテレビに繋げば問題なく利用できます。
ただし、このパターンで接続する場合にはHDMIの端子が複数あっても対応しているのが1つだけだったり、音声入力端子はテレビのメニューで設定しないと有効にならなかったりするケースが多いので取扱説明書でよく確認ください。
(2)テレビにはHDMI端子しかない場合
テレビにHDMI端子しかない場合には音声出力を外部スピーカーに出力するのがお勧めです。パソコン用のピン端子もしくはミニピン端子で入力するスピーカーが利用できます。ミニピン端子の場合には音声の赤白ケーブルからの変換ケーブルのご利用が必要です。
例えば以下のような商品で利用可能です。(リンクが切れていたらすみません)
スピーカー
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B077H8N6TK/
変換ケーブル
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01AP8C9YQ/
次回はHDX7000の初期設定や簡単な利用方法をご案内します。
Polycom(ポリコム)製HDX7000の使い方 その2 初期設定
詳細な商品情報や販売価格は以下をごらんください。